先に、うちの一番重い事実から書きます。7月、水温計が30℃を指し、パンダコリドラスを1匹亡くしました。慌てて注文した冷却ファンは、届く前に間に合いませんでした。
それからファンを設置して、水温は27℃台で安定するようになりました。これで一安心・・・のはずが、8月の終わり、私はそのファンを止めたまま、半日気づかずに過ごしました。水温計は、また30℃を指していました。
この記事では、水槽の水温を下げる方法としてうちが選んだ冷却ファンの効果・音・水の減りといった実際のところと、対策を買っても止めていたら意味がないという、情けない失敗を正直に書きます。
結論:ファンは効く。ただし止まっていたら意味がない
効果うちの36cm水槽では、30℃まで上がっていた水温が27〜28℃で安定するようになりました
副作用仕組み上、水がどんどん蒸発して減ります。うちは2日おきくらいにカルキ抜きした水を足しています
最大の敵うっかりです。止めたまま半日過ごしたら、あっさり30℃に戻りました。音がしない=異常、と覚えました
水温を下げるために、うちは冷却ファンを選んだ
うちが使っているのは、GEXの水槽用冷却ファン(アクアレイクール)です。


買った経緯は、冒頭のとおりです。7月中旬、冷却対策をなめていたうちの水槽は30℃に達し、パンダコリドラスが力尽きました。ファンを注文したのは水温計を見て青ざめた日でしたが、届いたときには、もう間に合っていませんでした。この顛末は残った1匹のパンダコリドラスの記事にも書いています。
サイズ違いで小型のタイプもありましたが、口コミを調べると音の話が多く、どうせ音がするなら風量のあるほうをと、うちは標準サイズを選びました。
冷却ファンは「冷やす」のではなく「蒸発させる」
使ってみて理解したのですが、冷却ファンは冷たい風を出す装置ではありません。ただのファンです。
仕組みは打ち水と同じで、水面に風を当てて水を蒸発させ、そのとき熱を奪う(気化熱)ことで水温を下げます。メーカーの説明でも、ファンの風を直接水面に当てる必要があるとされていて、水面との間にスペースを空けて設置します。
つまり「水槽を冷やす」というより「水槽から蒸発させる」装置です。ここを理解すると、後で書く「水がどんどん減る」という副作用にも納得がいきます。減るのは故障ではなく、仕事をしている証拠です。
効果:30℃だった水槽が、27〜28℃で安定した

うちの実感としては、ファンなしで30℃まで行っていた水槽が、稼働中は27〜28℃で安定しています。メーカーの説明では最大で4℃ほど下がるとされているようですが、部屋の温度や湿度で変わるはずなので、「環境次第」というのが正直なところだと思います。
ちなみにうちは、水温計を2本入れています。7月に一度、水温で失敗している身としては、1本の数字だけを信じるのが怖いのです。

音はうるさい?実際の音を動画でどうぞ
冷却ファンの口コミを調べると、必ず出てくるのが「音がうるさい」という話です。実際どうなのか、うちのファンの音を録りました。7秒ほどの動画です。
たしかに、無音ではありません。ファンの風切り音がずっとしています。ただ、うちの感想を正直に言うと魚の命のことを思えば、風鈴くらいの音です。7月にあの思いをした身としては、この音はむしろ「今日も冷やしてくれている」という安心の音でもあります。
そして皮肉なことに、次に書く失敗で分かったのですが、私はこの音が消えたことに半日気づきませんでした。うるさいうるさいと言われる音は、慣れるとその程度のものでもあります。
副作用:水がどんどん減る。足し水は必須
気化熱で冷やす以上、水は蒸発して減ります。うちの36cm水槽でも、夏場は目に見えて水位が下がります。

うちの運用は、週1〜2回の水換えとは別に、2日おきくらいにカルキ抜きした水を少し足すという形です。減った分を足すだけなので、手間というほどではありません。ただ、これを知らずに放っておくと水位がどんどん下がるので、夏のファン運用と足し水はセットだと思ってください。
失敗:ファンを止めたまま、半日過ごした
さて、この記事で一番書きたかった話です。
8月23日頃の夜、私は水槽まわりの配線を整理していました。ちょうどエアレーションの記事を書こうと思っていて、その取材のためにコードを触っていたのです。そのとき、ファンのスイッチを切りました。一時的なつもりでした。

翌日。水槽の前で、ふと思いました。「あれ、なんか静かだな」。水温計を見て、血の気が引きました。

30℃。パンダコリドラスを亡くしたときと、同じ数字です。慌ててスイッチを入れ、幸い今回は、魚たちは全員無事でした。
ちなみに、7月に異変に気づいたのも、うちの水槽で異変を先に見つけるのも、たいてい妻です。カージナルテトラの立ち泳ぎのときも、パンダコリドラスの水面ダッシュのときも、第一発見者は妻でした。今回に限っては、私が自分で止めて私が気づいたので、言い訳のしようがありません。妻には黙っています。

情けない話ですが、ここから得た教訓は2つあります。ひとつ、対策は「買うこと」ではなく「動いていること」。ファンがあっても、止まっていたら7月と同じです。ふたつ、「音がしない」は異常のサイン。うるさいと言われるファンの音は、止まった瞬間には案外気づけません。今は水槽の前を通るたび、風の音を確認するのが癖になりました。
記事を書くための取材が、魚を危険にさらしていたわけで、本末転倒もいいところでした。同じうっかりをする方が出ないよう、恥を晒しておきます。
ペットボトルや氷で水温を下げるのは?
調べていると、凍らせたペットボトルや氷を水槽に入れて冷やす方法も出てきます。うちはやっていません。
調べてみると、この方法は水温が急激に変わりやすく、急な温度変化は魚に負担がかかるとされています。それに、氷が溶けたらまた上がるので、その都度の対応になり、留守中は打つ手がありません。
7月に高水温で1匹亡くした身として思うのは、「上がってから急いで冷やす」より「上がらないようにし続ける」ほうが大事だということです。ファンの良さは、地味に回り続けてくれるところにあります。
扇風機で代用できる?
家の扇風機やサーキュレーターを水槽に向ける方法も見かけます。理屈は同じ気化熱なので、風が水面に当たれば効果はあるはずです。ただ、うちは試していないので、どのくらい下がるかは言えません。
うちが専用ファンを選んだ理由は単純で、水槽の縁に固定できて、風を水面に向けた角度で保てるからです。家の扇風機を水槽専属にすると人間が使えなくなる、という事情もありました。夏の間ずっと回し続けるものなので、専用機のほうが気が楽だった、というのが実感です。
よくある質問
冷却ファンでどのくらい水温が下がりますか?
うちの36cm水槽では、30℃まで上がっていた水温が27〜28℃で安定するようになりました。メーカーの説明では最大4℃ほどとされているようですが、部屋の温度や湿度によって変わると思います。
つけっぱなしで大丈夫ですか?
うちは夏の間、昼も夜もつけっぱなしです。むしろ止めていたことに気づかず水温を30℃にしてしまったのがうちの失敗なので、夏場は回しっぱなしが基本だと思っています。
電気代はどのくらいかかりますか?
正確に計算はしていませんが、小さなファンなので、照明やヒーターに比べて気にしたことはありません。気になる方は、パッケージ記載の消費電力から計算してみてください。
水がすごく減るのですが、故障ですか?
故障ではなく、正常です。冷却ファンは水を蒸発させて冷やす仕組みなので、水が減るのは仕事をしている証拠です。うちは2日おきくらいにカルキ抜きした水を足しています。
冬はどうすればいいですか?
調べてみると、冬は不要なので外すのが一般的なようです。うちはこのファンで迎える初めての夏の最中なので、秋になったら外す予定です。
風の音は、安心の音
7月、ファンが間に合わずに1匹を見送りました。8月、そのファンを自分で止めて、また30℃を見ました。水温対策について、うちほど説得力のある失敗を重ねた家も、そうないと思います。
だからこそ言えるのは、水槽の水温を下げる方法として、冷却ファンは地味ですが確実に働いてくれる、ということです。そして、どんな対策も動いていてこそだ、ということも。
今日も水槽からは、風鈴くらいの音がしています。うるさいと言われるその音が、うちでは「今日も大丈夫」の合図です。
※うちの水槽環境は運営者情報で公開しています。7月の高水温の顛末と、その後のパンダコリドラスの話は水面ダッシュの記録に書いています。


