グロッソスティグマが育たない。8月にそう書いてから、照明を戻し、ソイルを足し、サプリを埋め直しました。それでも前景は、まばらなままです。
眺めているうちに、思いました。光が足りないのではなく、光が届いていないのではないか。照明はある。点いている。でも前景に届くまでに、パールグラスが、流木が、リシアが、その光を横取りしている。
そこで水換えの日に、前景に光を届けるための大改造をやりました。リシア除去、流木の移動、パールグラスの思い切ったカット、照明の位置調整、元気な株の移植。この記事はその全工程の記録です。結果はまだ出ていません。追記していきます。
※この記事は現在進行中の記録です。その後の経過は、このページに追記していきます。
結論:光量を足すのではなく、遮っているものをどけた
やったこと①絡んだリシアの除去 ②流木を取り出して左へ移動 ③前方に倒れたパールグラスを大胆カット ④照明を前寄りへ ⑤元気な株を小分けにして移植
照明時間13時〜21時の8時間で変えていません。時間を伸ばすより、遮る物をどけるほうを選びました
結果まだ出ていません。これでもダメなら、熱帯魚店に相談に行きます。肥料の問題なのか、別の何かなのか
目指す姿と、今の姿
まず、戻したい姿から。

そして今日、作業前の姿です。

見比べると分かります。後景のパールグラスは今も元気です。元気すぎて、前に倒れ込んでいる。その下で、グロッソが日陰になっている。
光量不足?それとも、光が遮られている?
前回の記事で、グロッソが上に伸びた原因は光不足だと書きました。帰省で2日消灯した直後に立ち上がったので、うちに関しては間違いないと思っています。
では照明時間を伸ばせばいいのか。うちの照明は13時から21時の8時間です。以前は朝8時から21時までの13時間点けていましたが、コケ対策で短縮して、それで多少マシになりました。時間を戻せば、コケも戻ります。
そこで考えを変えました。光の「量」や「時間」ではなく、「届き方」を疑う。照明から前景までの間に、光を遮っているものが3つありました。
| リシア | ちぎれた断片がグロッソの上に絡みつき、屋根になっていた |
|---|---|
| パールグラス | 水面近くまで茂って、前方へ倒れ込んでいた。前景はその影の中 |
| 流木 | 右奥からの光を、中央の流木が受け止めていた |
この3つを、全部どけることにしました。
作業①:グロッソに絡んだリシアを、ピンセットで取る

グロッソをよく見ると、細かくちぎれたリシアが株の間や底床付近に絡みついていました。このままではグロッソの上にリシアが広がり、光を遮ります。少し大変ですが、グロッソを抜かないように注意しながら、ピンセットでリシアだけを根気よく取り除きました。

細かくちぎれたリシアが、想像以上にたくさん絡みついていました。グロッソの上を覆うように増えていたので、これが光を遮っていた原因のひとつだと思います。うちのリシアはイトタヌキモを持ち込んだ前科もあり、きれいなのですが、なかなかの問題児です。
作業②:流木を取り出して、ウィローモスを刈って、左へ移動

手入れのついでに、流木も水槽から取り出しました。流木には植えた覚えのないウィローモスがいつの間にか活着し、長く伸びて絡みついています。見た目も乱れるので、流木の形を確認しながら余分な部分をトリミングしました。

流木を動かしたことで、底床にたまっていた汚れが舞い上がり、水が一時的に濁りました。ただ、中央の流木がなくなると、水槽の中が広く見える。前景まで伸びてきた水草の状態も分かりやすくなりました。
そして流木は元の位置には戻さず、左側へ移動しました。右奥からの光を遮らない位置です。ひとつだけ心が痛むのは、流木の下がパンダコリドラスのお気に入りの場所だったこと。少し狭くなってしまいました。コリさん、すまん。
作業③:前に倒れたパールグラスを、思い切ってバッサリ

ちなみに、よく見るとパールグラスにもリシアが絡まっていました。グロッソの上に降ってきていたリシアは、その途中でパールグラスにも引っかかっていたわけです。うちのリシア、どこにでもいます。
次は、伸びすぎたパールグラスです。上から確認すると、水面近くまで密集し、前方へ倒れ込むように広がっていました。ここまで茂ると、その下にあるグロッソへ光が届きません。リシアだけでなく、パールグラスの影も原因だったのかもしれません。

パールグラスはモサモサに茂っているだけでなく、長く伸びた茎同士が複雑に絡まっていました。そのまま切ると必要な部分まで一緒に切ってしまうので、ピンセットとハサミで、髪の毛をくしでとかすように少しずつ絡まりをほぐします。長く伸びた茎を引き出して全体を確認してから、不要な部分を切りました。

横から見ると、パールグラスが想像以上に前方まで伸びていました。本来は後景に植えた草が、前景のグロッソの上まで覆っていたのです。今回はレイアウトの美しさより、グロッソへ光を届けることを優先しました。少し切りすぎに見えるくらい、前へ伸びた部分を思い切ってバッサリ。パールグラスは最初の水槽で一度溶かした草なので、切るのに勇気は要りましたが、この水槽では刈ってもすぐ戻る実績があります。
作業④:照明を、気持ち前へ
照明は水槽の上に載せているだけなので、動かせます。元は後ろ寄りだったのを、気持ち前へずらしました。劇的に変わる話ではありませんが、前景に向く分だけ届く光は増えるはずです。
ちなみにこの照明、固定していないせいで、妻が餌をあげたあとに見ると位置が少しずれていたりします。私が前に寄せて、妻が餌やりで戻し、また私が寄せる。夫婦で毎日、数センチの綱引きをしています。
作業⑤:元気な株を小分けにして、まばらな場所へ移植
調べていると「差し戻し」という言葉が出てきます。伸びすぎた茎を切って植え直す作業のことのようですが、うちで今回やったのは少し違います。縦伸びした茎を差し戻すのではなく、まだ元気に育っている株を小分けにして、まばらな場所へ移植しました。
絨毯の一部は、今も何とか持ちこたえています。そこから少しずつ株を分けて、光が届くようになった前景の空きへ植える。元気な株から広がってくれれば、埋まっていくはずです。
作業後:前景に、光の通り道ができた


左が手入れ前、右が今回の施策後です。手入れ前は、照明が後ろ寄りで、茂ったパールグラスと流木にも遮られ、前景まで十分な光が届きにくい状態でした。施策後は、水槽の中央から前景にかけて空間ができ、グロッソへ光が届きやすいレイアウトになっています。
あとは、待つだけです。
魚がいなくても、グロッソとパールグラスだけでご飯3杯
白状すると、この水槽を始めるとき、私は妻にこう言いました。「魚がいなくても、グロッソスティグマとパールグラスだけで、ご飯3杯いける」。30年前に惚れた2つの水草さえ育てられれば、それで満足だったのです。
妻は「どうしても魚を入れたい」と言いました。それで今の、カージナルとネオンとコリドラスとエビの水槽になりました。
そして今日、私はその魚たちのために、少し迷いました。流木を動かせばコリさんの居場所が狭くなる。パールグラスを刈れば魚の隠れ家が減る。「水草だけでいい」と言っていた男が、魚の顔色を見ながらハサミを入れている。妻の言うとおりにして、よかったのだと思います。
よくある質問
グロッソスティグマに必要な光量はどのくらいですか?
うちは36cm水槽に照明2灯(GEX クリアLED リーフグロー+コトブキ フラットLED SS)で、この環境で一度は絨毯になりました。数値で語れるほどの知識はありませんが、うちの実感では「照明が何灯か」より「その光が前景に届いているか」のほうが大事でした。
照明時間は何時間がいいですか?
うちは13時から21時の8時間です。以前は13時間点けていましたが、コケが増えたので短縮しました。絨毯になった時期も、崩れた時期も同じ照明なので、うちでは時間より遮る物の影響が大きかったと考えています。
グロッソスティグマにコケは付きますか?
うちの前景で問題になったのは、コケではなくリシアでした。上に乗ったリシアが光を遮ります。ガラス面のコケは週1で削っていますが、グロッソ自体にコケが付いて困った経験は、今のところありません。
差し戻しはしましたか?
縦伸びした茎の差し戻しはしていません。代わりに、まだ元気に育っている株を小分けにして、まばらな場所へ移植しました。差し戻しと株分け移植は別の作業なので、混同しないようにしてください。
これでもダメだったらどうしますか?
熱帯魚店に相談に行きます。肥料の問題なのか、別の対策が要るのか、自分では判断がつかないので、プロに聞きます。その結果もこの記事に追記します。
その後の経過(追記欄)
ここから下に、その後の様子を日付つきで追記していきます。
(まだ追記はありません。前景に変化が出たら書きます)
光は、ある。届いていなかっただけ
照明を増やす、時間を伸ばす、肥料を足す。育たないときに思いつく対策はどれもお金がかかりますが、今日やったことは、ピンセットとハサミと、流木を持ち上げる腕だけでした。
光は最初からありました。パールグラスとリシアと流木が、先に受け取っていただけです。
これで戻るかどうかは、分かりません。戻らなければ、次は店に聞きに行きます。でも今日、前景に久しぶりに光が差しているのを見て、少しだけ希望が出ました。追記で、良い報告ができますように。
※うちの水槽環境は運営者情報で公開しています。グロッソが崩れた経緯と原因の候補はグロッソスティグマが上に伸びる・急に育たないに、今回どけた水草たちの話はパールグラスが溶ける原因と増やし方とウィローモスが流木に勝手に活着したに書いています。


