リシアに混入したイトタヌキモの駆除記録|水槽で何度抜いても生えてくる

リシアに混入したイトタヌキモの駆除記録|水槽で何度抜いても生えてくる 水草

買った覚えのない水草が、水槽で増えていました。

細い糸のような、モジャモジャした緑色の何か。調べてみたらイトタヌキモという水草で、しかも食虫植物でした。

結論から言うと、生き物への害はなさそうです。ただ、うちではリシアに絡みつき、パールグラスやグロッソスティグマにまで広がってきたので、手とピンセットで何度も駆除しました。それでも、生えてきます。その記録です。

結論:害はない。でも絡む。そして、しぶとい

放置していい場合生体への害はないので、水草の育成にこだわりがなければそのままでも問題なさそうです

駆除したい場合手やピンセットで抜くしかありません。ただし他の水草が巻き添えになり、抜いても抜いても生えてきます

気づいたのは、流木の横のモジャモジャ

流木の上にきれいに乗ったリシア
導入した頃のリシア。流木の上に乗せていました。

妻がメルカリでリシアを買い、流木の上に乗せていました。しばらくは順調だったのですが、ある日、水槽を眺めていて違和感を覚えました。

水槽内に発生したイトタヌキモ。流木の左側に細い水草が茂っている
流木の左側に、リシアとは明らかに質感の違うものが茂っていました。

リシアとは違う、もっと細くて頼りない糸のようなものが、流木の左側で広がっています。買った覚えはありません。

イトタヌキモという食虫植物でした

指でつまんだイトタヌキモのアップ
取り出してみたところ。細い糸が絡み合ったような形状です。

調べてみると、イトタヌキモという水生植物でした。タヌキモの仲間で、根を持たず水中を漂って育ちます。

そして驚いたのが、これが食虫植物だということです。細い糸のような部分に「捕虫嚢(ほちゅうのう)」という小さな袋が付いていて、そこでミジンコなどの微生物を捕らえます。

とはいえ、捕らえるのは目に見えないほど小さな生き物です。魚やエビを襲うようなものではありません。その点は安心しました。

水槽への害はあるのか

調べた限り、そして数週間見ていた限りでは、生体への害はなさそうです。魚もエビも、いつも通りでした。

問題があるとすれば、水草のほうです。

グロッソスティグマやリシアに絡まったイトタヌキモ
赤枠のあたり。リシアやグロッソティグマのあいだに入り込んでいきます。
景観 前景草の上に糸状のものが乗るので、レイアウトとしては雑然とします
光を遮る 下の水草に届く光が減ります。うちはグロッソスティグマの育ちが気になっていました
絡む これが一番厄介です。まずリシアに絡み、放っておくとパールグラスやグロッソにまで広がって、分けられなくなります

駆除してみた:手でも、ピンセットでも、何度でも生えてくる

駆除の方法は、シンプルというか、それしかありません。手やピンセットでつまんで、引き抜く。薬品のようなものは使っていません(生体がいる水槽では使う気になれません)。

ただ、やってみると問題が2つありました。

1つ目。リシアやグロッソスティグマも一緒についてきます。イトタヌキモは根がなく、他の水草に絡んで留まっています。本拠地のリシアから引き抜けばリシアがちぎれ、グロッソに降りた分を抜けばグロッソが道連れになる。1本1本を分けて取るのは、現実的に無理でした。

2つ目。これが本題です。抜いても、抜いても、生えてきます。手で抜き、ピンセットで抜き、もう何度やったか分かりません。ちぎれた小さな断片からでも復活するようで、気づくとまたどこかでモジャモジャし始めています。根絶というのは、たぶん無理です。

イトタヌキモを駆除した後の水槽。流木にはウィローモスが茂っている
何度目かの駆除後。ちなみに赤枠は、流木に勝手に付いていたウィローモスです。最初は「何かついてるな」くらいに思っていたら、気づけばこの大きさになりました。

ちなみに、うちにはもう1種類、勝手に来た水草がいます。店で買った流木に最初から付いていたウィローモスです。こちらは絡みもせず、流木の上で行儀よく茂ってくれるので、そのまま育てています。

同じ「買った覚えのない水草」でも、絡んでくるかどうかで扱いが変わる。結局のところ、害があるかではなく、こちらの都合なのだと思います。

今のところの方針は「完全駆除は諦めて、絡んで悪さをしたら抜く」です。グロッソの育成を邪魔しない程度に量を抑え込む。この付き合い方が、現実的な落としどころだと思っています。

ちなみに、メルカリで普通に売っています

メルカリでイトタヌキモを検索した結果
メルカリで「イトタヌキモ」と検索した結果。商品として出品されています。

調べていて、少し笑ってしまったことがあります。

イトタヌキモ、メルカリで普通に売られています。「イトタヌキモ」で検索すると、商品としてちゃんと出品されているのです。

メルカリで「イトタヌキモ」を検索した結果(アフィリエイトリンクではありません)

うちには買った覚えもないのに混ざってきて、何度抜いても生えてくる水草が、別のところではお金を出して買われている。食虫植物として育てたい人や、メダカ・エビの隠れ家として使いたい人がいるのでしょう。

同じ水草が、誰かにとっては困りもので、誰かにとっては商品。捨てる前に「これ、欲しい人がいるのでは」と一瞬考えるくらいには、価値観の幅がありました。

混入を避けたいなら

今回の教訓としては、シンプルです。

専門店で買う 組織培養カップのように、管理された状態で売られているものは混入のリスクが低くなります
届いたら確認する 水槽に入れる前に、明らかに質感の違うものが混ざっていないか見ておく
気づいたら早めに 絡まる前なら、つまんで取るだけで済みます。茂ってからだと巻き添えが出て、断片が残って復活します

とはいえ、個人から水草を買うこと自体が悪いわけではありません。うちのリシアは元気に育っていますし、値段も手頃でした。「そういうこともある」と分かったうえで買うかどうか、というだけの話だと思います。

よくある質問

イトタヌキモは魚やエビに害がありますか?

うちでは数週間同居していましたが、魚もエビもいつも通りでした。食虫植物といっても捕らえるのはミジンコなどの微生物で、魚やエビを襲うものではありません。

完全に駆除できますか?

うちは無理でした。手やピンセットで何度抜いても、ちぎれた断片から復活するようで、また生えてきます。「悪さをしたら抜いて量を抑える」が現実的な付き合い方だと思います。

駆除に薬品は使えますか?

うちは使っていません。魚やエビがいる水槽に薬品を入れる気になれなかったので、手とピンセットだけでやっています。

どこから混入したのですか?

メルカリで買ったリシアに紛れていたようです。個人間売買の水草は、こうした混入が起こり得ます。届いたら水槽に入れる前に、質感の違うものが混ざっていないか確認するのがおすすめです。

増えたイトタヌキモは捨てるしかないですか?

メルカリでは商品として売られているくらいなので、欲しい人はいるようです。ただし川や池に放すのは絶対にやめてください。生態系に影響します。処分する場合は、袋に入れて燃えるゴミです。

妻は、残したがっていました

最後に、この記事で一番書いておきたいことを。

私はグロッソスティグマの育ちが気になって、さっさと駆除する気でいました。ですが妻は、残したそうにしていました。

買った覚えのない水草が、勝手にやってきて、勝手に育っている。それを「邪魔だから抜く」と考えるか、「せっかく来たのだから置いておけば」と考えるか。同じ水槽を見ていても、判断は分かれます。

結局うちは駆除する側に回りましたが、何度抜いても生えてくるあのしぶとさを見ていると、最近は少し思うのです。これはもう、駆除ではなく同居なのかもしれません。妻はたぶん、最初からそのつもりだったのでしょう。

※うちの水槽環境は運営者情報で公開しています。同じ水槽の水草の話はパールグラスが溶ける原因と増やし方にも書いています。

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この記事を書いた人

秋山裕史のプロフィール写真

秋山 裕史(あきやま ひろし)

兵庫県明石市在住。『夫婦、熱帯魚まみれ』運営者。

中学・高校時代に熱帯魚にのめり込み、実家の120cm水槽でディスカス、スポッテッドガー、ピラニア、エンゼルフィッシュなどを飼育。地元の熱帯魚店に入り浸り、業務用のCO2ボンベを自転車で運んでいたような中学生でした。

その後27年のブランクを経て、2025年10月に再開。きっかけは妻が買ってきた4.5Lのボトルアクアリウムでした。現在は36cm水槽(GEX AQUA-U WIDE 2.0/ADAアマゾニアVer.2/CO2添加)で、カージナルテトラ、ネオンテトラ、パンダコリドラス、ミナミヌマエビと水草を育てています。

カージナルテトラの縦泳ぎ、夏場の高水温、コケとの格闘。うまくいかなかった話を隠さず書くことを、このサイトの方針にしています。

本業はWEB制作・SEO(実務20年以上)。2018年より温泉・リゾートバイトの専門メディア『運命のリゾートバイトブログ』を運営し、海外メディア(Amateur Traveler、Dave's Travel Corner)への寄稿実績があります。

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