ミナミヌマエビが繁殖しすぎた|2匹が50匹に増えすぎた原因と、実際に効いた対処法

ミナミヌマエビが繁殖しすぎた。2匹が50匹になった原因と、実際に効いた対処法 ボトルアクアリウム

ミナミヌマエビが、増えすぎました。

最初に水槽へ入れたのは、たったの2匹です。それが3か月後、50匹近くになっていました。

稚エビが生まれたときは、素直に感動しました。生命の誕生だ、すごい、と。それが数週間で変わります。このまま増え続けたら、1000匹になるのではないか。本気でそう考えるようになり、水槽を覗くのが少し怖くなりました。

この記事は、その顛末の記録です。なぜ2匹で増えたのか、ネットに載っている対処法を実際に検討してどうだったか、そして数か月経った今どうなっているか。全部書きます。

水面近くに群がる大量のミナミヌマエビ
ある日の水槽。エビが群がっているのが見えます。最初は2匹でした。

結論:増える前と増えた後で、打つ手が違う

増える前ならコケ取り目的でヤマトヌマエビが売り切れていても、ミナミヌマエビで代用しないでください。別の店を当たるか、入荷を待つほうが確実です。

増えた後ならネットの対処法の多くは条件次第で使えません。うちで確実だったのはアクアリウム専門店への相談でした。

順に説明します。まず、なぜたった2匹でここまで増えたのかからです。

2匹しか入れていないのに、なぜ増えたのか

水草につかまるミナミヌマエビ
親エビの手前に、もう小さな稚エビが写っています。この頃には、すでに始まっていました。

そもそもミナミヌマエビを買ったのは、成り行きでした。コケ取りにヤマトヌマエビを買いに行ったところ売っておらず、隣にいたミナミヌマエビを「代わりに」と、深く考えず2匹だけ購入したのです。

この2匹が、結果的に雄と雌でした。そして、うちの水槽には増える条件が揃っていました。

条件1:水草が茂りすぎていた

びっしりと茂った水草の絨毯。稚エビの隠れ家になっていた
もさもさに茂った水草。ここが稚エビの完璧な隠れ家になっていました。

生まれたばかりの稚エビは非常に小さく、本来なら魚に食べられて数が抑えられます。ところがうちの水槽は水草がもさもさに茂っており、稚エビにとって外敵から完全に隠れられるシェルターになっていました。

条件2:水質が安定していた

週2回の水換えを続けていたので、水質も水温も安定していました。皮肉なことに、管理がうまくいっていたからこそ、繁殖に理想的な環境になっていたわけです。

つまり「雄と雌のペア」「隠れ家」「安定した水」。この3つが揃うと、ミナミヌマエビは止まりません。逆に言えば、ちゃんと飼えている水槽ほど増えます。

どこまで増えたか:引っ越しの日に、全部見えた

水面近くに集まるミナミヌマエビたち
水面近くに集まってきたエビたち。この時点で、もう2匹ではありません。

数の実態を思い知ったのは、ボトルアクアリウムから今の水槽へ引っ越した日です。

新しい水槽はまだ水草が茂っておらず、隠れる場所がありません。ボトルからエビを移した瞬間、そこで初めて全体の数が見えました。ざっと数えて50匹近く。あまりの数に、妻が引いていました。

そのときの写真はありません。妻に「あの日の写真ある?」と聞いたら、「気持ち悪くて撮ってない」(笑)との返事でした。撮る気にならなかった、というのが一番正確な記録かもしれません。

その後も水槽内で交尾している場面に遭遇し、妻をとっさに呼んだところ「これ以上増えたらどうするの!?」と、本気の相談になりました。

ヤマトヌマエビなら、こうはならなかった

ここで、最初の分岐点の話をします。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビは、コケ取り要員として並べて語られますが、決定的な違いが1つあります。繁殖です。

ミナミヌマエビ 淡水の水槽内で繁殖します。稚エビは最初から淡水で育つため、条件が揃えばそのまま増え続けます
ヤマトヌマエビ 稚エビが育つには汽水(海水と淡水が混ざった水)が必要です。通常の水槽内では繁殖しません

コケ取りの働きだけを求めるなら、増えないヤマトヌマエビのほうが管理は楽です。

だからこそ、これから買う方に一番伝えたいのはここです。ヤマトヌマエビが売り切れていても、ミナミヌマエビで代用しないでください。別の店を探すか、入荷を待つ。それだけで、この記事に書いたことは全部起きません。私は「なんとなく代わりに」で買って、こうなりました。

ネットの対処法を、全部検討してみた

「ミナミヌマエビ 増えすぎ」で検索すると、対処法がいくつも出てきます。私も一通り調べました。そして、うちの場合はほとんど使えませんでした。1つずつ書きます。

知り合いに譲る → 譲る相手がいない

そもそも周りに熱帯魚を飼っている人がいません。仮にいたとしても、この繁殖力です。譲った先で同じように増えて困らせるだけではないか、と考えてやめました。

ネットで売る → そこまでできない

フリマやオークションで売っている人も実際にいます。ただ、死着保証を付けて儲け抜きにしてまとめて100円で売ってもいいかなと思いました。ただ梱包、発送、輸送中の管理。商売をする気がない身には、手間が現実的ではありませんでした。

釣りの餌にする → 飼っていた子には、できない

うちは海が近いので、物理的には可能です。ただ、昨日まで水槽で世話をしていたエビを針に付ける気には、どうしてもなれませんでした。これは理屈ではなく感情の問題です。

川に放す → 絶対にしてはいけない

これだけは、どれだけ困ってもやらないでください

飼育していた生体の放流は、その川の生態系を壊します。たとえ在来種であっても、飼育個体が持っている病気が自然界に広がる恐れもあります。増えすぎて困った結果として一番やってはいけないのが、これです。

「食べる魚に任せる」は、半分だけ本当だった

水草の上を泳ぐカージナルテトラ
うちのカージナルテトラ。稚エビを食べている場面を目撃したことがあります。

「稚エビを食べる魚を入れれば数が抑えられる」という対策もよく見かけます。これについては、うちの実感を正直に書きます。

カージナルテトラやネオンテトラが、稚エビを勢いよく食べているように見えた場面を、2回ほど目撃しています。まったく食べないわけではなさそうです。

ただし、それでも増えました。食べられる数より、生まれる数のほうが多かったということだと思います。

では確実に食べる大きめの魚を入れればいいかというと、うちの水槽は36cmです。エンゼルフィッシュのような魚を入れたら、カージナルテトラもネオンテトラも怯えて、エビどころか水槽全体の関係が壊れます。小型水槽では、この対策は現実的ではありませんでした。

確実だったのは、専門店への相談

最終的にたどり着いたのが、アクアリウム専門店への相談です。

今の水槽を買いに大阪の大型専門店へ行ったとき、店長さんに増えすぎの件を話したところ、「引き取りますよ」と言ってもらえました。

ただし、どの店でも引き取ってくれるわけではありません。量販店やホームセンターのペットコーナーでは「水質が違うので難しい」と断られることがあります。実際、うちも一度そのパターンを経験しています。

専門店は自分のところで生体を管理する体制があるぶん、受け入れの相談に乗ってもらいやすいのだと思います。1軒で断られても、そこで諦めずに専門店へ当たってみてください。

ちなみに、餌はほとんど要りません

増やしたくない方向けに、もう1つ。

ミナミヌマエビに専用の餌は、基本的に与えなくて大丈夫です。水槽内のコケ、微生物、魚の食べ残しを勝手に食べて生きていきます。うちも専用の餌は一度も与えていませんが、50匹に増えるほど元気でした。

むしろ餌を足すと、栄養が増えて繁殖をさらに後押しします。増やしたくないなら、何も与えないのが正解です。

それで結局、今はどうなったか

流木と水草のレイアウトに落ち着いた現在の水槽
現在の水槽。エビは普通にいますが、増え続けてはいません。

調べていた当時、どの情報にも「そのうち水槽内の生態系が落ち着いて、増えすぎは収まりますよ」と書いてありました。1000匹の恐怖に怯えていた私と妻は、正直「嘘つけ」と思っていました。

結論から言うと、本当でした。

あれから数か月、爆発的な増加は止まり、今は数が落ち着いています。専門店の店長さんに引き取りをお願いする事態にも、結局なっていません。水槽の環境が固まってくると、生まれる数と自然に減る数のバランスが取れてくるようです。

ですから、いま50匹を前に青ざめている方に、当時の私が一番ほしかった言葉を置いておきます。焦って変なことをしなければ、たいてい落ち着きます。川にだけは、放さないでください。

よくある質問

2匹だけでも増えますか?

増えます。うちがまさに2匹からでした。雄と雌が揃っていれば数は関係ありません。性別の見分けは初心者にはほぼ無理なので、「2匹ならペアにならないだろう」という期待は通用しないと考えてください。

放っておくと、どこまで増えますか?

うちは4.5Lのボトルで、3か月で50匹近くになりました。ただし無限に増え続けるわけではなく、水槽環境が固まってくると自然に落ち着きます。うちも数か月で爆発的な増加は止まりました。

稚エビは隔離したほうがいいですか?

増やしたくないなら、隔離は不要です。うちは何もしませんでしたが、水草が茂っていれば稚エビは勝手に隠れて勝手に育ちます。むしろ隔離は「確実に増やしたい人」がやることです。

餌を与えていないのですが、大丈夫ですか?

大丈夫です。水槽内のコケや魚の食べ残しで足ります。うちは一度も専用の餌を与えていませんが、50匹に増えるほど元気でした。餌を足すと繁殖を後押しするので、増やしたくないなら与えないのが正解です。

増やしたくない場合、最初にどうすればいいですか?

ヤマトヌマエビを選んでください。稚エビの成育に汽水が必要なため、普通の水槽では繁殖しません。売り切れていたら、ミナミヌマエビで代用せず、別の店を探すか入荷を待つことをおすすめします。

まとめ:これから買う人と、もう増えた人へ

現在の36cm水槽の全景。水草が茂り、カージナルテトラとネオンテトラが泳ぐ
騒動を経た、現在の水槽です。
これから買う人 もう増えた人
コケ取り目的ならヤマトヌマエビを まず焦らない。多くは自然に落ち着く
売り切れならミナミで代用せず、入荷を待つ どうしても減らすなら専門店に相談
ミナミを買うなら、増える前提で迎える 量販店で断られても専門店を当たる
餌は与えない 川には絶対に放さない

ミナミヌマエビ自体は、丈夫でよく働く、いいエビです。ただ、その繁殖力だけは「なんとなく」で迎えていい相手ではありませんでした。2匹が50匹になった家からの、実感です。

※このエビたちがいたボトルアクアリウム時代の記録は、ボトルアクアリウムはかわいそう?4.5Lで3か月飼った結果に書いています。運営者情報で飼育環境を公開しています。

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この記事を書いた人

秋山裕史のプロフィール写真

秋山 裕史(あきやま ひろし)

兵庫県明石市在住。『夫婦、熱帯魚まみれ』運営者。

中学・高校時代に熱帯魚にのめり込み、実家の120cm水槽でディスカス、スポッテッドガー、ピラニア、エンゼルフィッシュなどを飼育。地元の熱帯魚店に入り浸り、業務用のCO2ボンベを自転車で運んでいたような中学生でした。

その後27年のブランクを経て、2025年10月に再開。きっかけは妻が買ってきた4.5Lのボトルアクアリウムでした。現在は36cm水槽(GEX AQUA-U WIDE 2.0/ADAアマゾニアVer.2/CO2添加)で、カージナルテトラ、ネオンテトラ、パンダコリドラス、ミナミヌマエビと水草を育てています。

カージナルテトラの縦泳ぎ、夏場の高水温、コケとの格闘。うまくいかなかった話を隠さず書くことを、このサイトの方針にしています。

本業はWEB制作・SEO(実務20年以上)。2018年より温泉・リゾートバイトの専門メディア『運命のリゾートバイトブログ』を運営し、海外メディア(Amateur Traveler、Dave's Travel Corner)への寄稿実績があります。

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