水草の葉に、小さな泡がついている。そこからスーッと上っていく。あれの正体は、光合成で水草が出した酸素です。
うちの水槽では、5月にはそれが当たり前でした。パールグラスも、グロッソスティグマも、流木の上のリシアも、照明が点くと気泡だらけ。そういうものだと思っていました。それが8月、ぱったり出なくなりました。
この記事では、気泡の正体、うちでよく出ていた頃の写真、出なくなった経緯、そして今日、久しぶりにグロッソの葉の下に空気がたまっていた話を書きます。
結論:気泡は元気のサイン。出なくなったら水草が弱っている
正体光合成で作られた酸素です。水に溶けきれない分が、泡として葉から離れていきます。出ているうちは、水草が元気に光合成している証拠
出なくなったうちは8月から。夏の高水温で水草が弱った時期と一致します。気泡が止まったのは、光合成が落ちたサインでした
今パールグラスからはポツポツ。グロッソは全く出ていませんでしたが、今日、葉の下に空気がたまっているのを見つけました
気泡の正体:光合成で出た酸素
調べてみると、水草は光が当たると光合成をして、二酸化炭素を取り込み、酸素を出します。その酸素が水に溶けきれずに泡になったものが、葉についている気泡です。「水草が呼吸している」と言われることもありますが、正確には、昼の気泡は光合成の産物です。
逆に夜、光がないときは、水草も動物と同じように酸素を使う「呼吸」をします。うちが夜だけエアレーションを回しているのは、そのためです。昼は水草が酸素を出し、夜は水草も酸素を使う。気泡が出るのは、昼だけです。
そして気泡がたくさん出るということは、光合成が活発だということ。水草の元気を、目で見られる数少ないサインです。
5月、気泡が当たり前だった頃
まず、うちで一番よく出ていた頃の写真をお見せします。2026年5月です。


パールグラスも、流木の上のリシアも、そして前景のグロッソスティグマも、照明が点けば泡だらけでした。この頃の私は、これが普通だと思っていました。写真を撮ったのも「きれいだから」程度の理由です。それがどれだけ貴重な状態だったか、今は分かります。
初めて気泡を見た日:ボトルアクアリウムで水面まで突き抜けた
うちで初めて気泡を見たのは、36cm水槽ではなくボトルアクアリウムの頃でした。

妻が買ってきたCO2ボンベで添加を始め、水草をごちゃ混ぜに植えた4.5Lのボトル。一時期なんとなく調子がよくて、気泡がボトルの水面を突き抜けて弾けていたことがあります。「こういうのもあるんだな」と、少し感動しました。そのときのパールグラスは後に溶け、グロッソはいつの間にか消えたのですが(このボトル時代のCO2まわりの顛末、土管でカージナルテトラが失神した話も含めてパールグラスの記事に書いています)。
CO2添加と気泡:1週間で出た。忘れていても出た

36cm水槽は、立ち上げ時からCO2を添加しています。1月に立ち上げてパールグラスを植えたら、1週間ほどで気泡が出ました。CO2があると光合成が進みやすいとされているので、気泡もそのぶん出やすいのだと思います。
ただ、CO2を忘れていた日でも出ていたことがあります。逆に、CO2があっても出ない今のような時期もある。CO2は気泡を助けますが、水草自体が弱っていれば出ません。
うちの観察でひとつ気づいたのは、水換えのあとによく出ることです。CO2の拡散器(ADAのガラスパーツ)を掃除して、水を換えた日は、新しい水の中で水草が活性化するのか、いつもより泡が多い気がします。気のせいかもしれませんが、何度か見ています。
8月、気泡が出なくなった

以前は濃い緑で、根元まで密に茂っていました。今は上へは伸びているものの、色は黄緑で、根元はスカスカ。同じ水槽の、同じパールグラスです。
8月に入って、気泡が止まりました。同じ時期に起きていたことを並べます。
| 水温 | 7月中旬に30℃。冷却ファンを設置しても、夏の水温は高めのまま |
|---|---|
| グロッソ | 半年続いた絨毯が崩れ、白くなり、上に伸び始めた |
| パールグラス | 上には伸びるものの、色が濃い緑から黄緑に |
| ルドウィジア | 溶けて消えた |
つまり、気泡が出なくなったのは、水草全体が弱った時期と重なります。気泡は原因ではなく、結果でした。光合成が落ちたから、泡が出なくなった。
そしてこの時期、魚たちが朝、水面近くに集まる日がありました。パンダコリドラスが水面へダッシュを繰り返した朝です。水草の酸素が減っていたことと関係があったのかどうか、断定はできません。ただ、うちがエアレーションを入れたのは、まさにこの時期でした。
今日:グロッソの葉の下に、空気がたまっていた
先日、グロッソを全部抜いて洗って植え直し、その前には光を遮っていたものをどけました。今日、夕方に水槽を見ていてグロッソの葉の下に、空気がたまっているのを見つけました。
5月のような、びっしりの泡ではありません。でも、8月からずっと沈黙していたグロッソが、また光合成を始めている。正直、かなり嬉しかったです。

パールグラスのほうは、ポツポツと出ています。動画を撮りました。ぱっと見では分かりにくいのですが、よく見ると小さな泡が上へ上がっていきます。
5月との差は歴然です。でも、ゼロからポツポツに戻った。これが今のうちの水槽です。

照明協定と、消灯事件
うちの照明は13時から21時と決めています。コケが増えるので、妻と相談して決めた「照明協定」です。ところが今日、昼の12時に点いていました。妻いわく「1時間くらい変わらないでしょ」。まあ、そうかもしれません。
そして夕方、グロッソの気泡を見つけて「これは撮らねば」と、20時に水槽の前へ。消えていました。妻が、早く点けたぶん早く消したのです。協定に忠実です。
「ごめん、もう一回だけ」と頼んで、短時間だけ点け直して撮ったのが上の写真と動画です。魚たちには申し訳ないことをしました。照明を自動で管理する機械もあるそうですが、うちは二人で運用しているほうが性に合っています。少しずれるのも含めて、うちの水槽です。
よくある質問
水草についている泡の正体は何ですか?
光合成で水草が出した酸素です。調べてみると、水に溶けきれない分が泡として葉から離れていくとされています。うちでは照明が点いてしばらくすると出始め、消灯すると止まります。
気泡が出なくなったのは、なぜですか?
うちの場合は、夏の高水温で水草全体が弱った時期と一致していました。気泡は光合成の結果なので、水草が弱れば止まります。原因を断定はできませんが、うちでは水温とグロッソの崩壊が同時に起きていました。
気泡が出ないと、水槽が酸素不足になりますか?
水草からの酸素は減ります。うちでは気泡が止まった時期に、魚が朝に水面へ集まる日がありました。関係があったかは断定できませんが、その時期に夜間のエアレーションを入れました。気泡が出ない=即座に危険、とまでは思いませんが、酸素の供給源がひとつ減っている状態ではあります。
CO2添加をしないと気泡は出ませんか?
うちはCO2添加ありの環境しか経験がないので、なしでどうなるかは分かりません。ただ、CO2を入れ忘れた日でも出ていたことはあります。逆にCO2があっても、水草が弱っていれば出ません。CO2は助けにはなりますが、それだけでは決まらないというのが実感です。
気泡がよく出る水草はありますか?
うちの水槽では、パールグラス、グロッソスティグマ、リシア、ウィローモスから出ていました。特にリシアは枝の先端すべてに泡が並んで壮観でした。ただしどれも、調子がいいときだけです。同じ水草でも、弱っていれば出ません。
当たり前だと思っていたものが、貴重だった

5月、うちの水槽は照明が点くたびにキラキラしていました。それを「そういうもの」だと思っていました。
8月、泡が止まって初めて、あれが水草の「元気です」という声だったのだと分かりました。聞こえなくなってから気づく。よくある話ですが、水槽でも同じでした。
今日、グロッソの葉の下に空気がたまっていました。5月には比べものになりません。それでも、また光合成を始めてくれている。いつかまた、照明が点くたびにキラキラする水槽に戻したい。今の株で、できれば。
※うちの水槽環境は運営者情報で公開しています。気泡が止まった夏の水草たちの話はグロッソスティグマが上に伸びる・急に育たないとパールグラスが溶ける原因と増やし方に、夜の酸素を補っているエアレーションの話はダイソーのエアーポンプの記事に書いています。


