「あの俳優さん、誰だっけ」と同じ感覚で、水草の名前が出てきません。ルドウィジアsp.スーパーレッド。呪文です。グロッソスティグマ。呪文です。しかも私はこれを30年間「グロッソティグマ」と呼んでいました。「ス」が足りませんでした。
覚えられない。思い出せない。そして、流木にいつの間にか生えていたモスに至っては、そもそも名前が分からない。
この記事では、うちが実際にやった調べ方を、それぞれ試した結果つきで書きます。袋の写真、雑誌、AI、画像検索、お店の5つです。先に言うと、それでも分からなかったものがあります。
結論:一番効いたのは「袋の写真」でした
一番効いた買ったときの袋や札を、写真に撮っておく。地味ですが、これで呪文みたいな名前を1つ救いました
AIと画像検索どちらも「ウィローモスの仲間」までは当ててくれました。大まかな当たりをつけるには十分使えます
注意点種類の断定まではどちらも避けました。画像検索は、流木の接着剤を水カビと推定しています
うちの「分からない」実例:4つ

| ルドウィジアsp.スーパーレッド | 覚えられない。店で袋に書いてもらった名前を、帰宅後にもう忘れていました |
|---|---|
| グロッソスティグマ | 間違えて覚えていた。30年「グロッソティグマ」。中学生のときから今年まで |
| ウィローモス | 種類が分からない。流木に勝手に生えたので、買った記録がありません |
| 「育てる水草」の種 | 何の種か分からなかった。グロッソだと思い込み、後でハイグロフィアと判明 |
4つとも違う「分からない」です。順に、どう調べたかを書きます。
方法①:買ったときの袋や札を、写真に撮っておく
これが一番効きました。地味すぎて誰も言いませんが、うちではこれで1つ救われています。

大阪の熱帯魚店で店員さんに勧められて買った赤い水草。店員さんが袋に名前を書いてくれたのですが、帰りの電車で「なんとかsp.なんとかレッド」になっていました。とりあえず、と袋を写真に撮っておいたのが正解でした。後日「あれ何だったっけ」となったとき、写真フォルダに答えがありました。

コツは「覚えよう」としないことです。覚えられないのは分かっているので、最初から写真に頼る。名前の書いてある袋、値札、店のラベル。全部撮っておく。この水草は2ヶ月で溶けましたが、名前だけは残りました。
方法②:雑誌の水草一覧で、答え合わせをする
うちには妻が買ってくる『アクアライフ』という雑誌があります。2025年11月号の特集は「僕たちの好きな水草」で、その付録に水草が写真つきでずらっと並んだ一覧がついていました。これが役に立ちます。
ただし、使い方は「名前を覚える」ではありません。「これ買ったな」「これ育ててたな」と、写真を見て答え合わせをするのです。名前から探すのではなく、見た目から名前にたどり着く。うちのような「見れば分かるが名前が出てこない」人間には、この方向が合っています。
※雑誌の一覧ページは著作物なので、ここには載せられません。書店や図書館でご覧ください。
方法③:ChatGPTに写真を見せて聞く
流木に勝手に生えたモス。これの名前を、ChatGPTに聞いてみました。写真を添付して、こう聞きました。
この水草の名前を教えてください。買ったものではなく、流木に勝手に活着していたもの。36cm水槽、CO2添加あり、照明2灯。断定できない場合は「断定できない」と正直に答えてください。


返ってきた答えは、「いちばん可能性が高いのは、一般にウィローモスと呼ばれる水生のコケの仲間。ただしこの写真だけでは正確な種類までは断定できない」でした。葉の形や枝の伸び方から根拠を4つ挙げ、第一候補はジャワモス系、ただし南米ウィローモスやクリスマスモスとの厳密な区別は葉の拡大観察が必要、と。
正直、これが一番ありがたい答えでした。もし「これは○○モスです!」と言い切られていたら、そのまま記事に書いてしまったかもしれません。AIに聞くときは「断定できないなら、そう言ってください」と一言添える。これがないと、無理やり1つに決められることがあります。
方法④:画像検索にかける
同じ写真を、スマートフォンのGoogleレンズ(画像検索)にかけました。

結果は「流木に活着したウィローモス(水草のモス・苔の仲間)」。種類としてウィローモス、南米ウィローモス、クリスマスモスなどに似た、と候補を並べてくれました。ChatGPTと同じで、1つには絞りませんでした。
そして、ひとつ面白いことが起きました。画像検索は「モスの根元に見える白い部分は、水カビや有機物の残りの可能性があります」と付け加えてきたのです。
違います。あれは接着剤です。水槽を買ったとき、店長さんが2つの流木をくっつけてくれた、その白い接着剤が流木の継ぎ目に見えているだけです。実物を毎日見ている人間には分かりますが、写真だけを見た機械には、白いもの=水カビに見えた。写真だけでは分からないことがある。それを機械のほうが証明してくれました。
ちなみに、うちがこのモスについて自分なりに見た結論も、ウィローモスが流木に勝手に活着した記録に書いています。枝が細く不規則で、南米ウィローモスのような三角形の分岐が見えないので、消去法で通常種かな、というところまでです。人間が見ても、ChatGPTに聞いても、画像検索にかけても、そこから先に進めませんでした。
AIと画像検索、答えを並べてみる

| AIに聞いた | 画像検索にかけた |
|---|---|
| ウィローモスの仲間と思われる | 流木に活着したウィローモス |
| 種名は未確定、と明言 | 候補を3つ並べて、絞らず |
| 白い部分には触れず | 白い部分を水カビと推定(実際は接着剤) |
| 「断定できない」と言わせる聞き方が効いた | スマホで写真を撮るだけで手軽 |
結論として、どちらも「ウィローモスの仲間」までは当ててくれた。どちらも種類までは決めてくれなかった。そしてどちらも間違いではありません。うちのモスは、今も種類不明のまま、流木の上で茂っています。
方法⑤:お店に写真を見せて聞く
最後の手段は、人です。熱帯魚店に写真を見せて、聞く。
うちのモスはまだ店に持って行っていないので、この方法の結果は書けません。ただ、方法①の袋の話を思い出してください。店で買えば、店員さんが名前を書いてくれる。通販では手に入らない情報が、店にはあります。名前が分からない水草も、育てている人間が見れば「ああ、それは」と言えるものだと思います。
いつか店に持って行ったら、また書きます。それまでは「ウィローモスの仲間」で、うちは困っていません。

30年、「グロッソティグマ」と呼んでいました
白状します。私は中学生の頃から今年まで、グロッソスティグマを「グロッソティグマ」と呼んでいました。「ス」が1つ足りませんでした。30年です。
気づいたのは、このブログで記事を書き始めてからです。記事のタイトルに入れようとして、検索候補と自分の入力が微妙に違う。あれ、と思って見直したら、間に「ス」があった。
30年間、熱帯魚店でも家でも「グロッソティグマ」と言い続けていたわけで、店員さんも黙って聞いてくれていたのだと思います。名前が分からないより、間違えて覚えているほうが、たちが悪いかもしれません。

雑誌を買っているのは妻です
方法②の『アクアライフ』は、私が買ったものではありません。妻が買ってきます。妻は魚の名前をよく覚えていて、水草の名前は私の担当ということになっているのですが、その私が30年「グロッソティグマ」だったわけで、担当として失格です。
この記事を書くにあたって、妻に「グロッソティグマって言ってたの、気づいてた?」と聞きました。気づいていなかったそうです。夫婦そろって30年、間違えた名前で呼んでいた水草が、今、水槽の前景で植え直されています。
よくある質問
水草の名前を一覧で見られるものはありますか?
うちは雑誌(アクアライフ)の水草一覧ページを使っています。見た目から名前にたどり着けるので、「見れば分かるけど名前が出ない」タイプには合っています。ただし号によって特集が変わるので、水草が目当てなら水草特集号を選んで買うのがおすすめです。魚の特集号だと、水草の一覧はあまり載っていないことがあります。
画像検索で水草の名前は分かりますか?
うちの流木のモスは「ウィローモスの仲間」までは分かりましたが、種類までは絞れませんでした。また、接着剤を水カビと推定するなど、写真だけでは誤認もあります。大まかな当たりをつけるには便利ですが、それで確定とは思わないほうがいいと思います。
AIに聞けば確実ですか?
確実ではありません。うちはChatGPTに聞いて「種名は未確定」と正直に答えてもらえましたが、それは「断定できないなら、そう言ってください」と聞き方に添えたからだと思います。この一言がないと、無理やり1つに決められることがあります。
名前が分からないと、育てられませんか?
うちの流木のモスは種類不明のまま、半年以上育っています。名前が分かれば育て方を調べられて便利ですが、分からなくても、水槽の環境が合っていれば育ちます。うちが証拠です。
名前を覚えるコツはありますか?
うちの答えは「覚えない」です。買ったときの袋や札を写真に撮っておく。名前は写真フォルダに任せる。30年間違えて覚えていた人間としては、記憶より記録のほうが信用できます。
名前が分からなくても、水草は育つ
呪文みたいな名前を覚えられず、30年間違えて呼び、流木に生えたものの種類は今も分からない。それでも、うちの水槽の水草は育っています。
調べ方はいろいろあって、どれもそれなりに役に立って、どれも万能ではありませんでした。一番効いたのが「袋の写真を撮っておく」だったのは、少し拍子抜けですが、たぶんそういうものです。
「あの俳優さん、誰だっけ」は、放っておいても困りません。水草も、同じです。名前より先に、今日も葉が出ているかを見ています。
※うちの水槽環境は運営者情報で公開しています。名前を写真で救ったルドウィジアの話はADAの通販が2026年7月に開始に、種類不明のモスの話はウィローモスが流木に勝手に活着したに、種の正体が分からなかった話は「育てる水草」のその後に書いています。


